つくば市 Ｒ．Ｙ（２２歳 医学生）
僕がこの出世観音に来る際に、周りに何もなく考えるぐらいしかやることがない所へ行って色々なことを考えてみる。ということを目標としていた。
実際、休憩時間や食事時間などの普段は友達としゃべっているような時間をはじめ、正直に言うとお経を読んでいる最中などもにも色々考えていた。考えた内容の中には好きな芸能人のことや、友達のカップルのこと、ゲームのことなど、普段考えるような他愛もないことも沢山あったし、むしろそういうことの方を時間的には多く考えていた気がする。しかし、時々でもちょっと真面目なことも考えてみた。
主に、おっしゃられたことで特に印象に残った、というか、僕の中で教訓になったことについて書こうと思う。まずは「友達の悪いところに気づいたら言ってやろう。」ということ。もともと僕はシリアスブな話とかが苦手というか、、話し始めたらけっこう語るけど、話し始めるまでについついふざけてはぐらかしてしまうようなところがあった。でも今度からはそういう深刻そうな場面になっても逃げずに、真面白に話し、他人の悪いところも指摘できるようになっていきたいと思う。
またそれと同時に、他人に自分の悪い所を指摘されても気にさわって怒るのではなく、素直に受け入れ、直していけるようにしようと思う。次に「正しい見方をしよう。」ということ。これは八正道の正見の所で思ったのだが、おっしゃられたように、好きな人と嫌いな人が同じ、悪いことをやったとしても好きな人の場合は「まーしょうがないかな。」と思うし、嫌いな人の場合は「アイツ相当ウザイなー。」ということになってしまうと思う。できるだけ先入観をなくし、人を見ることが大事だと思った。
また同時に自分が行動する際にも、その行動を見て他人はどう思うかのかということを客観的に考えて、その結論に従って行動すべきだと思った。そして「天狗にはなるな。」ということ。これは親にも言われたりしたことがあるのだが、正直僕は昔からわりと成績も良く、運動神経も良いというような感じで、大体のことは人並みよりは良くできたりしていたので、自分がすごい人間のような気が少ししていたのは否定できない。
これについては前から気を付けていたが、まだ不十分であるということは自分でも良くわかっているつもりなので、前にもまして気を付けるように意識して謙虚な気持ちでいるようにしたい。
さらに「自分の理想に近付けくための具体的方法をしっかり考える。」ということ。今まで僕は、例えば大学受験の時にしっかり計画を立てなかったために最後にほとんどやってない分野があったり、「あれ買いたいなー」と思ってもなかなか買わずにいるうちに売り切れてしまったり、というように、しようと思いながら先伸ばしにしているうちに失敗してしまったことがよくあった。そういうことをなくすために、〜するためにはどうすればよいのかということをしっかり考え、できるかぎり早く行動するようにしたい。
最後に「医者の一番の目的は患者を治してあげることである。」ということ。別に当たり前のことで。今までもそう思っていなかったわけではないが、人を病という苦しみから救ってやるということが、給料とか労働の辛さなどということとはまったく別次元の、もっと高い所にあるものだということを再認識できた気がする。
この体験修行を通して学んだこと、感じたことを書いてみたが、書いた後に「俺ってけっこう考えたなー」とか思ってしまった。まだまだ未熟な考えだとは思うが、僕のようにテキトーに生きてきた人間にとっては自分がこれだけのことを真面目に考えたのは素直に驚いた。
これをきっかけにして、これからは日頃から色々考えられる人になってみようと思った。
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