Ｒ．Ｉ（男性）
今回修行させてもらおうと思った理由には、強い精神力を身に付け弱点を克服する事と、お寺での生活への純粋な興味からでした。
自分にとっては、お経を唱える事も初めての経験だったのですが、予想していたよりはついて行けたので良かったです。全くの未知の世界だったのですが、少しだけお経の持つ力のすごさを知った気がします。
初日の正座は、本当にキツかったです。痛くて死ぬかと思いました。
そしてやはり初日の夜に『南無妙法蓮華経』とくり返しくり返し言い続ける内に涙が止まらなくなったのにびっくりしました。その時思い出していたのは自分がいまのバイト先で働き始めてから、自分より先に去っていった仲間達の事でした。
一人一人やめるたびにとてもさびしさを覚えていましたが、実は今度の九月で自分も今のバイトをやめる事にしました。一人の仲間と会えなくなるだけでとてもさびしかったのに自分がやめると一度に全ての仲間とさよならする事になるのかと思うととてもさびしい思いがしました。こんな事はやめるのを決意した時からわかっていたのですが、ここへきて何故か改めて思ってしまいました。またこの三日間友人と全く会わず、電話もせず、テレビも見ず、ゲームもせず、ＣＤもきかずといった生活でしたが、おそらくこんな事は生まれて初めてだったと思います。それで思ったのは、やっぱり帰る場所や、待っててくれている人がいるというのはとても幸せな事だと思いました。帰って色々と話したい事もあるし、まず友人達の顔が早く見たくてしかたないです。
またお堂の中で寝ると言う事に、最初はすごく緊張感があったのですが、いざ夜になったら疲れもあってすんなり寝てしまいました。山の中という事もあり、雰囲気的に落ち着きました。
夜九時半に寝て、朝五時半に起きるというのも、ここ何年かの自分はまさにその時間帯に働く生活だったので、とても健康的でした。やっぱり人間は朝起きて夜寝た方が良いですね。（当たり前のことですが）
食事とても美味しかったです。ごちそうさまでした。ですが正直今は甘いものが食べたいです。
暑さは耐えられました。自宅でも、エアコンもコタツも使わずに一年過ごしているので。
色んな意味で都会的なものから離れての三日間だったので、東京に戻った時にとても新鮮な気持ちで物事を見られるのではないかと思います。やらなくては事は色々あります。家族の事もそうですし、進む方向を見失っている友人もいます、自分自身もまだまだなのではないかと思いますが、じぶんが半人前だからこそ他人の事を思いやらなければならないという教えもいただきましたので、だれないでいきたいと思います。友人まかせで選んできた今回の修業体験でしたが、２泊３日という短期間でも、２５になった自分の今後を考えていく上でとても勉強になりました。
東京に戻ってからも前向きに頑張りたいと思います。
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