千葉市 Ｋ．Ｔ（１８歳 美容師見習）
10/23〜10/25迄の日程で三日間、体験修行という事で、千葉県市原市の養老渓谷にある出世観音に修行に来ました。今まで十八年間、世の中への不満、家族や先生への不満、そして友達に対する不満など色々ありましたが、その心の中に溜めてしまった不満を綺麗に取り除き、素直な心を持てる自分になりたいと思い、修行することを決意しました。そして、今、考えてみると、人に平気で嘘を付いて迷惑や心配をかけ続けたこと、家族、先生、友達に謝りたいことや感謝したいことが沢山あります。また、嘘を付いて迷惑や心配をかけて、嘘の上塗りをしてきた自分が情けなく思えてきます。
ここに修行しに来る前は厳しいことばかり考えていました。何時間も正座をしていることは、僕にはとてもできることではないと思っていました。それほど、この体験修行に来るのが本当に嫌でした。しかし、ここに来て修行をしてみて、顔色も良くなり、自分なりの考えに自信がついてきました。そして何よりも、自分の心を素直に見つめていくことができるようになりました。
今になってよく考えてみると、社長が「修行に行ってこい」と言った気持ちも良くわかりました。今まで社長には迷惑のかけ通しで、感謝したいことがいっぱいあります。職場でも嫌なことばかり考えてしまい、注意力もあまりある方ではなく、今まで仕事でも、社長に怒られることをいつも恐れて顔色を覗っていました。
この修行を通して、これからは、今までの自分とは違い、素直な心を持って仕事に集中して、この修行で教わったことを実行し、今までの自分とは違うところを見せたいと思っています。今まで人を恨んだり憎んだりしていましたが、人生には悪いことばかりでなく、良い事があることをこの修行で学びました。社長には感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
今の自分は、修行しに来た１日目とはビックリするくらい、顔の表情や笑顔など色々なところを比べても凄く良くなったと自覚できるし、２日目、３日目となるにつれて、自分の心を素直に見つめられるようになったように感じました。
「今までの不満、この世で憎んだことの全てを書き出しなさい」といわれて内観作業をさせられました。小さかった頃から自分の心の状態を思い出しながら書いていると、自分の心の中で思っていたことが自分に原因があったり、子供の時は分からなかった感情が今は理解できて、怨みを許せたり忘れることができました。
その中でも、家族のことについての不満や先生のことについての不満や友達のことについての不満、そして仕事についての不満など、心の中で思っていたことがこの体験に来たことで全部解消され、すっきりした気分です。
２日目は体験修行の取材という事で、日刊ゲンダイの記者の方とカメラマンの方が来ましたが、新聞に自分の写真や記事が載ると聞いたときはびっくりしましたが、今は嬉しい気持ちで一杯です。また、今まで、テレビや新聞に一度も出たことがない僕にとってはとても貴重な体験をさせてもらい、大切な思い出が一つ増えました。新聞に自分のことが載ることを、家族や友達、先生やそして色々とお世話になった人達に教えてあげたいと思います。
３日目は、今日で最後という気持ちがあり、安心していました。お上人から突然、「あと二日間延ばしますので頑張ってください」と言われ、一時は目の前が真っ暗になりました。
反省してみると、いつの間にか手を抜いていた自分があったし、また、自分に甘えてしまいました。声も小さくなっていい加減になっていました。
二日間も修行が延びてしまったことを反省していますが、自分に甘えずに厳しい心をもつという事を教えてもらい、この修行では大変勉強になりました。また、二日間も修行が延びてしまったことで、甘さがあった心をもう一度自分で見直すことができました。そして、修行に来る五日前の自分とは思えないほど色々なところに気づく自分を発見できて、とても嬉しく思っています。これからは自分自身を大切にして頑張りたいと思っています。
この五日間の修行で、自分の心を素直に見つめられるようになりました。いつまでもこの素直な心を持ち続けていられるように、自分の好きな言葉を三つ書きたいと思います。
１つ目は、『弱気は最大の敵』という、僕の尊敬するプロ野球選手が残した言葉で、３５歳という若さでこの世を去ってしまいましたが、「どんなに困難なことがあっても、弱気をはいて諦めては駄目だ」という言葉の意味が込められていて、とても好きな言葉です。
２つ目は『粉骨砕身』です。言葉の通り、骨身を砕いて粉になっても最後まで頑張り通すという意味があって、今の自分にはとても大切な言葉です。
３つ目は『Fight for myself』です。この言葉は「自分自身のために戦え」と言う意味だと思います。この言葉は今の自分を応援してくれているかのような言葉ですが、たとえ苦しいことや辛いことがあっても逃げ出すことがないように、三つの自分の好きな言葉を忘れることがないよう、どんな時も頑張りたいと思います。
この修行では、新聞に自分の記事が載るという、今までにない経験をさせてもらうことができました。そして新聞ができることを楽しみに待っていたいと思います。
最後に、五日間という短い修行の中で、色々得たことや学んだことが沢山ありましたが、それを忘れることなく、これからの長い人生を頑張って生きていきたいと思っています。また、お上人には、この五日間で、色々なことを教えてもらいました。五日間という短い期間でしたが、修行のことを忘れずに、仕事や趣味など色々なことを、自分を鍛えるために頑張っていきたいと思っています。これからも、この修行のように素直な気持ちを持ち続ける人間でいられるようになれたらいいなと思っています。
今となれば、最初の一言が強烈だった事を思い出します。「何をそんなに世の中を恨んでいるのか！自分の顔、鏡で見てこい！今にも人殺しでもしそうな感じだぞ！」と言われ、自分でも鏡を見て、本当に人相が悪かったのを覚えています。この五日間で自分の人相がこれほど変わるとは思いませんでした。自分の心を内観することがこれほど凄いこととは思ってもみませんでした。短い間でしたが、お上人にはお世話になりました。本当に有り難うございました。
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