茅ヶ崎市 Ｍ．Ｋ（２６歳 ＯＬ）
三日行に初めて参加して、私自身の中で何処が変われたのか、まだ、何も見えてきません。修行の前に、もっともっと具体的に、自分自身に対して課題を付けておくべきだったように思います。そうすれば、三日間の行が終わった時、何か自分の中の変化に気が付いたかもしれない。この三日間は、ほとんどの時間、お経を唱えて過ごしました。
修行中、私だけ何故か極端に寒くなり、調子が悪くなりました。凄く不思議でもあり、同時に、私の気持ちの持ち方をどう変えたらよいのか…分からなく、憂鬱な気持ちでした。
初日に、お上人さんから、「あなたのＫ家は因縁が深く、成仏している人が少ない」と言われてしまいました。結果的に、私自身が胃の痛みなどの苦痛や極端なイライラした気持ちになったり、訳もなく怒りが込み上げてきたり、自分の気持ちをセーブするのに必死でした。このような中で、三日間、私なりに大きな声でお経を唱えました。気持ちの中では、先祖の成仏を願って一生懸命にお題目を唱えました。お経が先祖に伝わるようにと必死に唱えていました。不思議だったのは、時々、お経の最中、何回か、本当に水の音（大きな石を水に落としたときのポチャン）というのを何度か聞きました。誰か水で苦しんでいるのでしょうか。只の聞き違いか? 幻聴か…?
私自身、今回の修行にはあまり気乗りがしなかったのですが、長年付き合っていた彼と別れ、その後、新しい彼も出来て楽しいときもあったのですが、なかなか性格的にも合わず、また別れてしまいました。強く言われてしまうと、自分の意見が言えなくなるのです。そんな弱さを克服できればと思ったのですが・・・女々しく、別れた彼のことをあれこれと考えている自分があるのです。本当のことを言うと、行には、自分の心に感じている寂しさを取り払うために来たのかもしれません。最初に書いた感情の起伏の激しさは、自分の寂しさの裏返しであったのかもしれません。こんな気持ちばかりだったので、三日行で気持ちの持ち方など見えたら…と思っても、何も変わってない気がします。
逆に、すごく短気なところやもの凄くイライラした感じがあり、今迄、自分をこんな風には感じなかったのですが…。そうゆう処は悪くなっているような気がします。私の心の中で、ひねくれた部分や素直でない感情があることなどの面ばかりが出てきたのでしょうか。
三日間、本堂で寝起きをして過ごしました。一人だったら凄く心細かったと思います。ＩさんやＹちゃんが一緒だったので、気持ちがある程度、落ち着いていられたのかも知れません。普通なら、本堂での生活はなかなか体験できないことなので、貴重な体験が出来た事が幸せに思います。
今までの自分は忍耐力がなく、いざとなるといつも逃げ出すことばかり考えている人でした。修行の三日間は煙草を吸わずに過ごせたことが、自分でも我慢ができ、やり遂げた事の一つで嬉しく思います。また、正座をすることがこんなに辛いとは思いませんでした。本当に痛くて辛くて・・・・我慢しないといけないのでしょうが、我慢できず、座椅子を使ってしまいました。でも膝の痛みは変わりませんでした。もう少し鍛えないと駄目だと思いました。そう考えると、普段はやっぱり楽をしている自分があるなぁと感じました。
今回の三日行は、冷静に考えてみると、甘い自分の欠点が嫌というほど解りました。今まで認めたくなかった所など、改めて、アーやっぱり、なんて感じるところが数多くありました。これからは、素直に、自分自身の気がついた事を大事に、次ぎのステップへ成長したいと思います。三日間、どうも有り難うございました。
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